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【最終回】まさかの鬱再来!しかし連載を経た今の私は…【アホ夫婦が産後うつ・産後クライシスから回復するまで㉛】 by たんこ

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私は、夫に今の自分の状態を伝えました。

 

これといったきっかけがあったわけではないのに、
また、“虫がついてしまった”と…。

そこでやっと、涙が溢れました。

そしてそのまま、精神科へ駆け込みました。
持病の膠原病の主治医にも、包み隠さず伝えました。

 

その結果……

 

 

く、薬のせいーーーーーーーー!?

 

私は持病の治療でステロイド…つまり合成副腎皮質ホルモン剤を10年以上飲み続けているのですが、
これがなかなか強い薬で、顔が丸くなるムーンフェイス、高血糖、感染症など
色々な副作用があります。

その中には『精神障害』というものもあり、
最近になって持病の悪化で薬が増えていた私は
それがきっかけとなり、また鬱の谷に落ちてしまっていたのでは…とのことでした。

 

命を守るための増薬だったのに、まさかそれが引き金になるとは…。

まさに、このステロイドも“副腎皮質ホルモン”をコントロールしようとするお薬。
ここでもまた、ホルモンの影響を受けてしまったのでした。

 

……かといってすぐに止められる薬でもないので、
主治医の先生は出来るだけ早く薬を減らせるように
(と思いつつも、10年以上かかっている難しさがまさに難病です)
そして精神科の先生には、抗うつ剤を処方していただきました。

この抗うつ剤が幸いにも体質に合い、副作用も特になく、
劇的ではないものの、優しく軌道を修正してくれるようなお薬で…
私は今、落ち着きを取り戻すことができました。
そして、現在に至ります。

 

そんなわけで、残念なことに私は、産後うつ・産後クライシスは乗り越えられても
うつ病を乗り越えることはまだ出来ていません。
たくさんの優しさに見守られながらも、時おり地面に穴があいて、ズボッとはまってしまうような
うつ病にはそんな恐ろしさがあることを、ひしひしと感じています。

 

ですが、私はこの漫画を描くことで、
自分の感情と向き合うことが出来ました。
しいたけや夫の言葉を思い返し、“抱え込んじゃだめ!”と自分で何度も描いたものですから、
今回も抱え込む前に周囲に助けを求めることができました。

時にはコメントをいただき、それでハッとすることもたくさんありました。
同じ苦しみの最中にいるとメールをいただいたこともありました。
ママ友のいない私が、私はひとりじゃないと、感じることができました。
連載の機会をくださったすくパラ倶楽部NEWS様、見守ってくださった皆様には
感謝してもしきれません。
正直、この連載がなければ、良くない結果になっていたと思います。
本当にありがとうございました。

 

今この時も苦しみの中にいるお母さん、お父さん、いらっしゃると思います。
産後うつを経験した私が言えるのは…

どうか、『助けて』と言ってください。逃げてください。

助けてくれる人がすぐそばにいた私が言っても、説得力はないかもしれません。
ひとりで抱え込むなと言われても、その術がないんだという気持ちは痛いほどわかります。

ですがどうか、助けを求めてください。逃げてください。
逃げることは、全然格好悪くないです。
ご自身の命を守るために、お子さんの命を守るために、
逃げるということを選択してください。
自分を責めないでください。ホルモンや、虫のせいなんです。

 

娘も息子も、今は1年前とはまったく違う表情を見せてくれています。
信じられないくらい成長して、今も笑ってくれています。
生きていてよかったと、ふと感じることが、1ヶ月にいっぺんはあります。

私は、夫にも子どもにも、たくさん迷惑をかけてしまいましたが、
それでも笑ってそばにいて、私を愛してくれている家族に恩返しできるように、
精一杯、生きていこうと思います。

どうか、命をうしなう人が、ひとりでも減りますように。

 

 

終わり

 

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作者:たんこさん

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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。
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