謎の副作用「ケモブレイン」とは? by 柏原昇店
【「ケモブレイン」ってご存知ですか?】
「ちびといつまでも」のBlogでは何度か触れているのですが、未だケモブレインに対する世間の認知が低く、質問の書き込みもよくありますので今回「すくパラ」で記事にしました。
【曖昧になる記憶】
乳がんは女性が患う“がん”の中で最も多いと言われていますが、それに対して当事者からの情報が少ないと思いませんか?(実際我が家もママンではなく傍にいたパパンが描いていますし…)
実はケモブレインの影響で記憶が曖昧になり、記録に残すのが困難になるのも理由の一つなのです。
乳がんのタイプによっては闘病後も数年間、抗エストロゲン薬(女性ホルモンの分泌を抑える薬)を飲んだり、もしくは注射したりする必要があるのですが、特に注射を打つと副作用が強く、ケモブレインに似た症状が出るのです。
ママンも注射を行った後2〜3日は感情が沈み倦怠感に襲われます。その間は記憶も曖昧に…。
副作用に個人差はありますが、判断力も著しく低下します。
化学療法や抗エストロゲン薬の副作用が強く出る場合は、治療が落ち着くまで乗車は控えたほうが良いでしょう。
【ケモブレインを本人も家族も理解することが大事!】
ケモブレインは近年解明されてきた症状で、発生頻度は全体の17~70%とされています。
記憶力・集中力・作業能力の低下が主な症状ですが、まだ医療現場でも十分な情報がないため、その解明や治療介入に関してはまだ時間がかかります。
患者本人が健常者の時のように自由がきかず、自分を責めて落ち込む話はよく聞きますが(ママンもそうです)、ケモブレインについて本人も家族も理解することで心の持ちようも変わるものです。
ケモブレインは、治療が終われば症状も次第に改善していきます。落ち込むこともあるかもしれませんが、治療前の生活や仕事のペースに急がず慌てず戻す意識が必要です。
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⇒作者:柏原昇店さん
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