何年にも渡り助けられたおじいちゃん先生の言葉~次男の怪我~【我が家の幼児期事件簿⑫】 by きたぷりん
我が家の幼児期事件簿、次男の怪我の続きです
縫合してもらった翌日には消毒の為に、病院へ行きました。
その前に…
顔のチェック!
一番気になるのは神経が切れていないかどうか。
広めのガーゼで覆われてるし、目は腫れてる…、でも目は開けることができています。
神経が切れていたら、まぶたも開かないと言われていたので、どうやら目の周辺の神経は切れてなさそうです。
とりあえずの素人判断ですが、とりあえず…とりあえず…とりあえず良かった!
【病院へ行き診察室へ】
総合病院だったので、先生も複数いて曜日によって変わります。
前日縫合してくれた先生はまだ若めの先生だったんですが、今日は年配のおじいちゃん先生です。
ひょっとしたらそんなお歳でもないかもしれませんが、雰囲気といい話し方といい、いいおじいちゃん風情(?)なので、
ここではおじいちゃん先生と呼ばせていただきます。
痛々しい傷があらわに…。
私の頭の中で、昨日の怪我したところから脳内再生が始まりそうです…。
【先生の一言】
ジッと傷を見つめた後のおじいちゃん先生の第一声は…
「丁寧に縫ってもらったね」
どんなに酷い傷なのかと思い悩んでいた私の不安はこの一言で吹き飛びました。
どんより重い雲がパアッと青空に変わったようでした。
その日は神経再手術と言われることもなく、病院からの帰り道では、きれいに縫ってもらって良かったねー!と笑顔で帰ったほどです。
そして一週間後に抜糸をして通院は終わりました。
【プラスの言葉】
「丁寧に縫ってもらったね」
単純ですが、傍にいたのに顔に怪我をさせてしまった…と負い目を感じていた私は、
この言葉にこの後何年にも渡って助けられたものです。
なんたって、顔に11針ですから。
見えないところならまだしも、毎日どうしても目につきます。
「傷ついちゃったね…」と、もし私が残念な気持ちで接していたら、次男も自分の傷を気にし、
思春期になって顔に傷がある容姿を嫌いになるかもしれません。
でも、おじいちゃん先生のおかげで、すっかりこの傷は「丁寧に縫ってもらった傷」というプラスの言葉に置き換えられました。
顔面神経はその後もたまにチェックしました。
その度に、おじいちゃん先生の言葉が出てきてました。
ありがとう!おじいちゃん先生!
まあ…一番の功労者は、頑張って丁寧に縫ってくれた若手先生なんだけどね!
【考え方一つで…】
おかげで、傷について次男から何か言ってくることは、ありませんでした。
そうそう、思春期真っ盛りの中学時代に私からちょっと提案はしてみました。
本気で傷のニセ理由を考えたわけではないですよ。
考え方ひとつで、傷が嫌なものにもカッコイイものにもなるよって事を伝えたかったのです。
そんな感じで、傷は残ったものの顔面神経の再手術もなく、次男の怪我は落ち着きました。
そしてこれをきっかけにして、私には考えなけばいけない宿題ができました。
我が家の幼児期事件簿⑬に続く…
◆今までのお話はこちらから
★カプセルトイの誤飲~長男の場合~【我が家の幼児期事件簿①】
★あれ、電池はどこ?子供のそばに電池ケースだけが落ちている?!~次男の場合~【我が家の幼児期事件簿②】
★誤飲で病院を受診すると…?! ~次男の場合~【我が家の幼児期事件簿③】
★それは軽い風邪のような症状から始まった…~長女の場合~【我が家の幼児期事件簿④】
★生後半年の娘の耳が聞こえていない?!~長女の場合~【我が家の幼児期事件簿⑤】
★病院の待合室で立ち尽くした私に声をかけてくれたのは…【我が家の幼児期事件簿⑥】
★ついに原因判明!その後1年近く通院することとなった病名とは…?~長女の場合~【我が家の幼児期事件簿⑦】
★階段から落ちた娘の様子がおかしい!?~長女の転落~【我が家の幼児期事件簿⑧】
★雨上がりの階段で…~次男の怪我~【我が家の幼児期事件簿⑩】
★麻酔無しで11針の縫合!そのうえ再手術?!~次男の怪我~【我が家の幼児期事件簿⑪】
作者:きたぷりんさん
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