ホルモン治療への心構えとやるせない気持ち【子供の身体の成長の遅れ④】 by きたぷりん
検査入院からしばらくはもんもんとしていましたが、
もう揺れることもなく、治療になったら頑張る覚悟はできていました。
長男のアレルギーのケア、前年は次男の心臓手術、長女の耳の心配…
既にいろいろあって、更に月一回の通院、家でのホルモン治療が私にできるんだろうか…と迷いがありましたが、迷ったって子供が成長する期間は限られています。
異常があったってドンとこいという気持ちで診察室へ入りました。
【検査結果】
説明は、上の様な図を書きながら先生から詳しく成長の仕組みの説明がありました。
◆成長の流れは…
脳の視床下部から命令が出ると、下垂体から成長ホルモン(GH)が分泌されます。
成長ホルモン(GH)は肝臓等に働きかけIGF-1という成長因子が作られます。
その成長因子(IGF-1)により骨の両端の軟骨が発育し身体が成長します…。
簡単に言うとこんな感じでしょうか。
検査においては
MRIでは下垂体に異常がないか、
負荷テストでは、下垂体から指令を受けホルモンが分泌されているか、
レントゲンで骨の病気はないか、
調べてもらいました。
長男はどれも異常なしでした。
よって
治療の必要はなくなりました。
骨のレントゲンでは病気の有無の他に、骨年齢もわかります。
長男の骨年齢は…
一年遅れでした。
骨年齢が若いということは、年齢に成長が追いついていないということ。
まだこれから伸びるということでしょうか。
最後に先生は成長予測の計算をしてくれました。
【計算式】
◆男子の場合は
(両親の身長の合計+13)を2で割った数に2を足したもの。
◆女子の場合は
(両親の身長の合計−13)を2で割った数に2を足したもの。
どちらもプラスマイナス8〜9の誤差があります。
(↑このメモだけ現在見当たらなくて…誤差範囲は±10だったかもしれません)
つまり割と幅がある中での予測です。
この予測の幅内で大きめになるか小さめになるかは、この後の成長具合で変わってきます。
とても丁寧に説明してくださり、異常もなく、ありがとうございました、と診察室を後にしました。
でも、私の心は晴れませんでした。
【やるせない気持ち】
ホルモン治療をやる気持ちになっていて、その思いが残っていたからです。
このままいくと、多分誤差の範囲内の低いところに落ち着きそうです。
男子にとって身長はやっぱり大きい方が有利ではないか。
自費なら治療する病院もある。
でも…一本数万というホルモン注射をどれだけの期間使用するかはわかりません。
そこにお金をかけられるかといえば経済的に無理です。
異常がなくて良かったはずなのに、
なんだかやるせない気持ちを抱えたまま家路へと急ぎました。
その後、日常に忙殺されながらも、成長しはじめるまでの数年間は
これで良かったのか、やったほうが良かったのではないか
という想いが浮き上がってきてやっぱりもんもんとするのでした。
続く
◆これまでのお話
~子供の身体の成長の遅れ~
★第1話 産まれた時から華奢だった長男は…
★第2話 深刻に考えていなかったけれど…医師の目には違って見えた?!
★第3話 成長ホルモンを調べる為、4日間の検査入院
~中学の修学旅行で気をつける事!~
★第1話 ”保護者お迎え”という恐怖の措置
★第2話 修学旅行中にかかってきた先生からの電話
~言葉の遅れとやり直し育児~
★第1話 上の子優先の生活をしていたら…下の子の表情が乏しい、言葉が遅い?!
★第2話 息子は色が分からない?!育児のやり直しを決心した出来事
★第5話 障害があるのでは?健診で息子の事を相談すると…?!
★第6話 対人関係が苦手な息子の為に長く続けたこと
★第7話 自分では本を読まなかった次男。“ある本”がきっかけで…?!
★第8話 「幼稚園の活動に参加しない息子のために家で始めたこと
★第9話 小学校に入ってから始めた3つの家庭学習法
★第10話 やってよかったと思える『子供の気持ちの育て方』
★第11話 3兄弟を育ててみて思う「やり直し育児」と「子供の特性」
★第12話 それぞれの形とそれぞれの成長
作者:きたぷりんさん
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