消化できないくやしい気持ちを落ち着かせた方法とは?【男の子同士で起こしがちなトラブル③】 by 林山キネマ
次男が小学生から中学生の間にあった「男の子同士のトラブル」を書いています。
◆前回のお話はこちら
気の荒いクラスの子、手を出さずに我慢していたら【男の子同士で起こしがちなトラブル②】
①の時に相手の子にケガをさせる結果となってしまい、親子で反省しました。「手を上げてはいけない」と思ったその後、中学生になってから別の男の子とトラブルを起こし、一方的にやられるままになりました。
似たようなトラブルが起きないようにしてくれるよう先生が配慮してくれたとはいえ…このままでいいのでしょうか?
【次男の精神をイライラとさせるものがまだあったようで…】
夜の12時も近かったと思います。とっくに就寝したと思っていた次男が、リビングにいた私のところにやってきました。
どうしたのか聞いてみると…
『また相手が自分に対し同じことをしてきた時に、前回と同様におとなしく我慢をしていられるか自信がない。やり返してはいけないのか?と思うと気持ちが消化できない』ということを言葉が足りないなりに話してくれたのです。
なんだか残念で悔しいですけど、これ以上学校に相談しても改善は望めないでしょう。ただあとは相手の近くに行かないように気を付けて何かされないようにするだけ。
同じクラスの相手に対して公平でないような…ビクビクして過ごすのはストレスもたまると思います。
【寝られない不安、どうする?どうせ寝ないのなら…と】
一冊のノートを持ってくるように言いました。ノートは新品でなくてはいけません。
人によっては「もう済んだことなのに書き残すなんて執念深い!」と思う方もいるかもしれません。
でも、今まであったことを時系列にしっかり書き出し、ノートの中に残すことにしました。
「もしこれからまた何かあったらここに書き足していくよ」「今後似たようなことがあり大変な時は、これが必要になるかもしれない」と。
ノートが新品なのは「もしもの時人に見せるかもしれない」という決意です。できたらそんなことはないほうがいいのですが、記憶があやふやになる前に思い出せることはどんどん書き出しました。全部書き出した頃には夜中の2時近くになっていました。
【ノートに書きだす行為、もうひとつの利点】
実はこの方法、もう一つの利点があるのです。悩みを誰かに話すのもいいのですが、いつでも誰でもみんな聞いてもらえるとは限りません。そんな時に文字にして書き出すのです。
人というのは解決が難しいことで悩んでいる時、ノートなりパソコンのメモなりに書いて吐き出すだけでも結構すっきりするのです。悲しい出来事に耐えられない時は、それを誰かに聞いてもらうつもりで説明したり、あったことや辛い気持ちをどんどん書きだすと心が落ち着きます。思っていることを書き出して見える状態にすると、心の整理もできて不思議とホッとします。
ノートを書き終えた時、次男はつきものが落ちたような顔つきをしていました。
翌朝ちょっと眠そうでしたが、どうせ寝られないなら…と書いたノートの効果は絶大でした。その後、「イライラして寝られない」ということはなくなりました。
それから中学を卒業するまで、そのノートに相手にされたことを書き足すことはありませんでした。やがて中学を卒業してそのノートを捨てる時「このノート使わなかったけど役に立ったね」と次男と笑いました。
☆今回で子供同士のトラブルのお話は終わりです。
次回は不思議で気になる「おなかのなかの記憶」特集です!な、なんと…びっくりですよ!!
殺伐とした内容が続いていたので、たくさん楽しんでいただければ幸いです!
◆今までのお話はこちらから
~男の子同士で起こしがちなトラブル~
★同級生に手を上げてしまい…【男の子同士で起こしがちなトラブル①】
★気の荒いクラスの子、手を出さずに我慢していたら【男の子同士で起こしがちなトラブル②】
~小学生のいじめ~
★入学シーズンに思い出す、明るく素直だった息子が…【小学生のいじめ①】
★登校班のトラブル?息子が何をされていたか?【小学生のいじめ③】
★一度は止まったと思った嫌がらせのあと、ある日…【小学生のいじめ⑥】
★よその子の「お菓子の請求」を断って大変なことに!【小学生のいじめ⑧】
★同級生の家で遊んだのきっかけで大変なことに【小学生のいじめ⑨】
★遊びに行った先のおじいさんを怒らせてしまい…【小学生のいじめ⑩】
★小学生に教えた「世の中の残念な大人」の存在【小学生のいじめ⑪】
★断ち切ろう、負の連鎖!いじめをする子供の背景【小学生のいじめ⑫】
★「ちょっと貸して」から断わる勇気を身に着けて【小学生のいじめ・その後】
作者:林山キネマさん
⇒林山キネマさんの記事をもっと読む
⇒しくじり育児エピソード大募集!
★フォローして林山キネマさんの最新記事をチェック!
本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。